アメリカより(1)

お元気でしょうか?
私は今アメリカを旅しています。
まだ旅半ばなのですが、てれてれと書いてみると、えらく長文になっています。
斜め読みなり、読み飛ばすなり、途中で止めるなりご随意にしてください。

1日に関空を発ち、デトロイト経由でピッツバークに入りました。
スーツケースにロックしていて、無断でロックを壊されても文句はいいません、というドキュメントをチェックインで見せられました。どうなってるんや。
入国審査で、指紋と顔の写真を撮られるとか、靴をX線に通すため、裸足になってチェックを通るとか、その他もろもろ以前のアメリカでは考えられないような腹立たしくも新鮮な経験をして、予定通りピッツバーグ着。

ここには、フルブライト留学をしている、ぼくの弟子がおり、彼の帰国が急遽早まった。それで帰国までに彼との仕事の打ち合わせをして置こう、また彼は仕事へのリハビリも必要だろうと思ったのが、今回の訪米のきっかけ。彼がレンタカーを借りて、迎えに来てくれていました。
DSC00004_1.jpgピッツバークは、ミシシッピー河の上手にあり、昔製鉄業で栄えました。五大湖周辺の町が凋落して行く中、ピッツバークは産業をメディカル(医薬品、医学)と学術に切り替え生き延びたのだそうです。
ビッツバーク大学やカーネギーメロン大学は、医学やITの中心となっています。
川に囲まれた落ち着いた町中を、彼の説明付きの市内観光しながら、夕食の食材を買い求めます。「TOKYO」という日本食材店は、まるで日本のスーパーと変わらぬあらゆるものが置いてありました。
明らかに東アメリカ文化圏に属すると分かる町並みは、なにかヨーロッパの下町を連想させます。ドイツ移民が多いのだそうです。
この町の落ち着きは、観光客が全く来ないという事情に依っているのではないかという気がしました。

インターネットで押さえてあったMariotto Residense Innなる台所付きの宿に到着。
安くはありませんが、システムキッチンには食器洗い機までついています。
ピッツバークで、特に行ったところといえば、すぐそばのフォート・ピット(FortPit)とアーミッシュの住む地域の二つだけでした。
DSC00030.jpgFort Pitは、アメリカ独立戦争前後の古戦場で、日本でいえば地形的には川中島という感じなのですが、歴史的には全然違います。土着のアメリカインディアン、フランス、イギリスの三つどもえの戦いがつづき、その栄枯盛衰は大変ドラマチックの様に思えました(資料館のビデオ等に依れば)。帰ったら調べたいと思っています。

DSC00029.jpg一昨日、ピッツバーグからここニューヨークに移ってきました。ニューヨークでは、マンハッタンのアッパー・ウェストサイド地区の16階建てのアパートに入っています。
インターネット回線完備、DVD付きのToshibaのテレビもあったりの完璧の設備ですが、値段もびっくりするほど高い。ニューヨークでは、ホテル等はすべてひどく高価です。アパートは東京のホテルの2倍近くもするんですよ。でも、アパートで自炊すると、レストラン代はいりませんし、好きな美味しいものが食べられる。
ワンブロック横に、ガイドブックにも載っている「フェアウェイ・マーケット」があり、新鮮な食材が豊富にあるのを見てきました。夜10時に到着してすぐに。その夜は、ピッツバーグから持って来た冷凍したご飯のお茶漬けでしたけど。

昨日は、地下鉄で乗り間違えをしながら5番街へ行き、当地が思っていたより暑かったので、GAPで下着のランニングとシャツを買いました。持ってくるのを忘れたダンヒルのヘヤー・トニックの代用品も買いました。だいたい欧米人は、ヘヤー・トニックなるものを使わないようで、欧米何処でも購入は至難なんです(娘に頼んでも、どこの空港にも置いてないようなので、日本のインターネットサイトで注文しています)。

DSC00061.jpg5番街からウィンドウショッピングをしながらタイムズスクエアまで歩き、地下鉄に乗ってイースト・リバー川向こうのブルックリンに行きました。そこで、有名な「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」で、Tボーンステーキを食べます。
囲いのメニューでは”Steak for two”というのが冒頭にあり、以下for three, for fourと続いています。For twoを注文。

7時半からリンカーン・センターでのニューヨーク・フィルの演奏会に行く予定です、遅くならないようにボーイさんに、
「7時半には、リンカーンセンターに行かないといけませんので...」
「大丈夫ですよ。充分間に合います」
するとしばらくして、パンとナパワインとサンペレグリーノのミネラルウォターを運んで来た別のボーイが、
「貴方はシンガーですか?」と聞きます。
(え? シンガーだって。もしかしたらシングルの聞き間違えかしら?でも一人ではなく女性と来てる訳だし...?、まあどっちにしてもノーだ。と、考えてはたと気付きました。彼はぼくを歌手?と思ったようなのですよ)
「ノー、ノー。ぼくはニューヨークフィルを聞きに行くんです」
「ああそうですか。OK」
丁度同じ頃、カーネギーホールで加山雄三コンサートがあったので、日本人ということで、あのボーイ早とちりしたのかも。

あたふたとリンカーンセンターに駆けつけ、ぎりぎりセーフ。と思いきや、荷物チェックでカメラが見つかり、クロークに預けろといわれ、クロークに行くと「預け賃3ドル」。あほくさ、「じゃ止め」ともう一度バッグに隠し、別の入り口から再トライ、今度は通過できました。
でもこんなことをやっているうちに、時間が経過、入場を止められ、最初の演目「ラベルの高雅で感傷的なワルツ」は、待ち合いのロビーのTV画面で鑑賞する羽目になりました.

DSC00066.jpg演奏会が終わり、真ん中に円形噴水のある正面広場の反対側にある「シティ・オペラハウス」を三脚を立てて撮影していたら、ガードマンが来て「許可証を持っているか?撮影は禁止だ」といいます。「ないよ。分かった分かった」と引き下がっておいて、リンカーンセンターの入り口側から取りました.傍にガードマンがいるのに、なんにもいわないんですよ。管轄が違うんでしょうね。
むかし、パキスタンで、空港、橋、港などでカメラを構えただけでポリスが飛んで来て、フィルムを抜き取られたのを思い出しました。

アパートまで、ブロードウェイ通りを歩きました。屋外にテーブルを出している店はないかかなと探しながら歩きました。スタバが一軒あったけれど屋外テーブルはありません。アパートのレセプションのお兄さんに聞くとマンハッタンでは喫煙は法律で全面禁止。シガーバーもないという。
「ブルックリンだと吸えるけれど、タクシーで往復したらえらく高いシガーになるね」と冗談を言われ、ムカムカしながら部屋に戻りました。
インターネットで調べると、ローアーマンハッタンに「Club Macanude」というシガークラブがあることが分かりました。電話をかけると1時半まで開いているそうです。
まだ10時ですから、タクシーを飛ばせますが、ドット疲れが出て、そのままふて寝してしまいました。
今朝目覚めると、テロの予告の記事を目にしました。娘と家内からの注意を促すメールも届いています。
でも地下鉄は安くて便利だし、ブッシュが支持率低下を食い止めようとテロ危機を演出している可能性もある。あんまり気にしていないのですが...。

最後までおつきあいありがとうございました。
数日後に、多分、またご報告します。

2005.10.16 朝
WooGoo Central Park 240 West 73rd Street 713号室にて
高田直樹

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