7月7日リモネット暮らし(3)

2003年7月7日 リモネット暮し(3)
030707-1.jpgリモネットは、イタリアからフランスのニースやモナコに向かうルートからほんの少し脇道にそ れたどんずまりの山村で、高度は1300メートル。リモネットのゲレンデの途中から見下ろす とこんな感じです。

030707-2.jpgリモネットの教会の鐘の音は、ディングドンとかギンゴンガンとかの、教会的な音ではなくて、 まるで柱時計のような音がします。 各時間の数だけ鳴って、おまけに各時半では一つ鳴ります。 だからまるで、部屋の中に柱時計が掛かっている感じ。まあ便利といえば便利で。

030707-3.jpg下のリモーネ・ピエモンテの町までは、日に5・6回のバスの便があります。20分ほどの距離で す。

030707-4.jpg毎日、上ばっかりを向いていたから、今日は下を向いてリモーネ・ピエモンテの町まで歩いて下 ることにしました。 バス停を過ぎ、このアパートの管理人のジャン・ピエールとマリア・テレーズ夫妻のやっている 宿とレストランの前を通ります。

030707-5.jpg少し自動車道を歩いてから、谷川に向かって山道を下ります。山道といってもところどころには ベンチなども置いてある遊歩道です。 谷を渡った所で、遊歩道と別れて谷ぞいのルートに入ると、もう完全な山道。渓流の感じは黒部源流の沢という感じになります。

030707-6.jpgしばらく下った所で、山手方向に向かう急登の踏み跡を喘ぎ登ると、急に前が開け牧場に出まし た。すぐ前には、リモネット対岸下手に見える夏村がありました。

030707-7.jpg背後彼方には、リモーネ・ピエモンテスキー場の山々。

030707-8.jpg遥か下には、ヘアピンカーブの続く自動車道が望めました。

 急な下りの道が延々と続き、自動車なら、10〜15分の距離なのに、歩きではなんと2時間もかか ってしまい、なかなかいい運動になりました。 リモーネの町は、とんでもない人出で、老若男女がひしめいていました。 何事かとこれまで定宿にしていた、ホテル・エクセルシオールのマネージャーのベッペさんに聞 いたら、マウンテンバイクの競技会があり、この町がスタート地だったのだそうです。

7月6日リモネット暮らし(2)

2003年7月6日

 こちらは毎日いいお天気が続いています。 今日は、日曜日なので、そばの教会の鐘が鳴り響き、11時に起こされてしまいました。 昨夜、突如マックのmailが、異常を来しメールがとれなくなり、おいどんに電話連絡したりの大騒ぎで、ようやく復旧して寝たのは4時半でした。
 夏の服装を持って来たのは、間違いで秋仕度をしてくるべきでした。リモーネよりも高度がある所為か、カーディガンか薄手のセーターが欲しくなる日々で す。日の暮れるは遅く、9時半くらいなので、3時か4時頃から毎日散歩に出かけています。
030706-1.jpg 昨日は、裏山の山道を辿ることにしました。 リモネットが見下ろせました。中央左の細高い建物の一階がぼくがいる所です。 右隅に教会の塔が見えています。

030706-3.jpg
いい加減に歩いていたら、途中で方角を誤り、リモネットのゲレンデを目指していたのに、山の上に出てしまいました。

030706-4.jpg山の上からは、リモーネのゲレンデが見えました。

030706-5.jpg下ってくると、リモネットの村はずれでは、キャンピングカーの人たちが、食事をしていて、手を振っていました。 今日は日曜日なので、バイクの音がしきりです。 直樹

7月5日リモネット暮らし(1)

2003年7月5日
 リモネットについて、2日が過ぎました。 初日は、クーネオに買い物に出かけ、一日が過ぎました。
 この辺りは、夏のハイシーズンに入っており、リモーネの町は、じじばばで溢れかえっています。 お肉屋さんに寄り、プロシュートを買い求めましたが、やはり最高の味でした。
030705-1.jpg 夜は寒く、暖炉に火を入れました。2時には寝て、朝は10時頃に起きました。「鬼平犯科帳」は、既に4冊目に入り、やはり全巻持ってくるべきだったと悔やんでいます。

030705-2.jpg 今日は、少し小雨がぱらつく中を、雨も上がりそうなので、ハイキングに出かけました。 ここリモネットの標高は1300m。ゲレンデへの道を、放牧の牛の群のカウベルの音を聞きながら45分ほど登ると、ゲレンデにつきます。1500mですから、200mの登りです。

030705-3.jpg ここのレストランが、昨日からオープンしており、お茶を飲んで帰って来ました。 ゲレンデを見張らす屋外の椅子でカプチーノを飲んでいると、まるで室堂平にいる心地で、なかなかいい気分でした。帰りに、途中のホテルの前にいた犬が、後になり先になりしてついてきました。約1キロほどの距離をです。全く無関心無愛想なのですが、何とはなしについて来たのです。
 帰り着いて、昨夜食べた骨付きの肉の骨を与えると、この時初めて尾を振りました。 何度かこういった経験をしているのでしょうか? ではまた。

7月4日「イタリア暮らし」の始まり

 7/1日本発。ニースで一泊した後、昨日(7/2)ここリモネットに着きました。 リモネットは、ピエモンテ州の避暑とスキーのリゾートで有名なリモーネ・ピエモンテからさらにフランス国境の山手に15分ほど登った山村です。
limonetto.jpg
 最近モナコのロイヤルファミリーがここの土地を買ったとかで、知られるようになったそうですが、有名F1レーサー・シューマッハの別荘があることも知られてはいませんでした。 日本でも、ワインの通がピエモンテワインの優逸を知っているのみのようです。 2006の冬季オリンピックは、トリノで行われるので、その時は当地も会場となり、日本にも一気に知られるようになると思われます。

 フランス国境までが5分のこの地からは、ニース、モナコ、モンテカルロなどは2時間足らずの距離で、言葉はフランス語訛りのイタリア語で、リモーネ訛りといわれています。 管理人のおばさんが経営するレストランには、グレースケリーもよく来たそうで、息子の王子とおばさんが一緒に写っている写真が掲けてあります。

 ここでは、昼はハイキング、夜は持って来た自家製のコピーDVDの映画鑑賞と読書(主に『鬼平犯科帳』)で過ごす予定です。 昨日、到着と同時に旧友のパベルから誘いのメールが来ました。彼は、中学生の時から住み慣れた亡命先のアムステルダムを離れ、生まれ故郷のチェコに戻ったばかりです。 ぼくと知り合ったのは、もう15年も前で、バンコックに英語の勉強に留学している時で、彼はロッテルダム大学の院生でした。 その後、KLMで社長秘書を長年務めてから、abm-amro銀行の副頭取にヘッドハンティングされて数年経ったのですが、今回そこを止めて、チェコでリサイクル会社をやることになったようです。

 彼のメールには。 All easy highway road and you should be able to drive in one day. Let us know if you could make it – I would love to show you our new house, new surrounding, new work, new motorcycle, new rabbit, new baby, new car Skoda, new friends, new garden, new forest, new city and all this. と書いてあるのですが、彼の住むブルーノという町は、プラハの南東にあり、ここからだと、トリノーミラノーウィーンと走って、約1300キロあり、アムステルダムからスイスまで、スイスからプラハまでと平気で走った昔だったら平気の距離ですが、いまはやっぱり2日見ておいた方がいいと考えています。

 19日以後が都合がいいそうなので、帰国する前の訪問を予定しています。 では、また。