旅はBirdyを連れて(1)


 バーディ(BDー1W)は快調です。
 ニースでは、紺碧海岸ぞいの道を20kmほど走りました。海岸沿いには、車道に沿って幅20mほどのプロムナードが続いており、この高台になった道の海岸側にはベンチが並んでいます。
 プロムナードは、散策する人、ローラースケートの人、キックボードの人、自転車などが混然として混み合っています。
 海岸の反対側に、幅約2mのサイクリング道路のラインが書いてあり、高速で走る人はここを走ります。でも、ヘルメットを着けてドロップハンドルのロードサイクルの人は、車道を車と一緒に走っています。

 昼前にホテルを出て、三時間ほど走り、ビールとシーフードサラダの昼食を楽しんでホテルにかえりました。それから、ニース駅に下見に出かけ、ニース〜クーネオの切符を買いました。

 夕飯は、またバーディに乗って出かけ、フランスレストランにバーディを持ち込んで、食事をしました。この辺では、バーディのような自転車はあまりないらしく、奇異の眼差して見られたようです。

 昨日のニース〜クーネオの汽車での移動は、荷物が多く大変でした。クーネオのHerzで、フランス返却の車は貸せないと言われたのですが、インターネットでOKを貰っていると、書面を見せたらなんと650kmしか走っていない新車のアルファロメオが出て来ました。
 ワインディングロードを、アルファロメオの独特快適なドライビングを楽しみながら、リモーネピエモンテに着きました。

 今日は、リモネットまでのサイクリングロードを走る予定で、昼過ぎに出かけました。サイクリングロードということなので、いい道なのかと思ったら、マウンテンバイクでも厳しい道で、半分近くは押して歩かねばなりませんでした。岩あり段差ありの山道もあり、いばらの棘に傷つきながらの行程でした。

 三時間近くかかって、リモネットに到着。カプチーノを飲んで帰路につきました。下りはヘアピンカーブ連続の一般道を走ったので、ペダルを踏むことなく、たったの13分でリモーネピエモンテに到着しました。自重してブレーキをかけ続け、時速45km以上は出しませんでした(バーディには時速が表示されるサイクルコンピュータを付けています)。

 この辺りは、自転車ライダーが多く、車も無理な追い越しをしないようです。来週には、世界の三大レースといわれ、最も過酷な山岳道路レース・ジーロイタリアの88回目レースが行われ、ここリモーネピエモンテは、その出発点となることもあって、おびただしい数のレーサーが走っています。

 リモネットで見かけたおじさんは、バリバリのレーサータイプに乗り、ヘルメットを着けたバリバリの格好をしているのですが、なんとぼくもびっくりするくらいお腹が飛び出しているのです。まずは、日本では決して見られない図柄だと思いました。

2.12_0038MONACO.jpg明日は、モナコまでスーツケースを買いに出かけようと思っています。もう年代物のスーツケースが壊れましたので。アルファロメオで、コートダジュール沿いの高速道路を走るのを楽しみにしています。
 では、また。
高田直樹

追伸
『なんで山登るねん』の文庫版が出版され、連休中には書店店頭に並ぶそうです。

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