一昨日に帰国しました。
帰りは、サンフランシスコ国際空港からダイレクト便で成田に飛び成田のトランジットとなります。1時間ほどで成田から国際線のサイパン行きに乗り継ぎ、名古屋空港で入国・帰国となります。
ノースウェストには、サンフランシスコ〜関空という路線がないため、こういう経路となりました。
今日の昼頃から、大学山岳部の山小舍建築20周年のパーティに、家内と信州に行く予定です。出発までに書き終えないと、帰ってからではおそらく無理。尻切れとんぼになってしまうと、気張って書き終えることにしました。
さて、ナパ谷の北端、カリストーガで保養の2日間を過ごして、今日はサクラメントに移動です。
普通に考えられるコースは、ナバ・バレーを南に下るのですが、そうはせずにさらにナパ・バレーをつめ、迂回してソノマ・バレーを下ることにしました。
カリストーガから北に向かうと、アレクサンダー・バレーをすぎます。200をこすワイナリーのあるナパに比べ、ここにはわずかに5つほどのワイナリーがあるだけです。
手始めに、そのうちの一つ、Hannaワイナリーに立ち寄りました。
赤白5種類のワインが、フリーで試飲できます。どのワイナリーにも、テイストルームと呼ばれる別棟があり、そこのバーでテイストが出来るようになっています。
メニューには、ワインの名前とボトルの価格が書いてあり、試飲して気に入ったら購入することになります。でも買わなくてもいいのですが、ただで飲んでなんにも買わないのは、なんとなく気が引けます。一番安い20ドルのソービニヨン・ブランを買いました。
ボトルの価格は、どこでもだいたい20〜50ドルです。ナバでは、試飲フリーのワイナリーがかなりの数ありますが、ソノマでは全くありませんでした。
試飲有料といってもこれまた申し合わせたように5ドルとなっています。
5〜8種類のワインを試飲すると、それはグラスワイン1杯以上の量。たったの5ドルで、結構上等のワイン各種が飲めるということになる。
そういう訳か、スピルト用の壷は置いてあっても、吐き出している人は全く見かけませんでした。
どのワイナリーにも10〜20台の車が止まっていましたが、カリストーガと同様、アメリカ車を見ることは極めてまれでした。BMW、ベンツ、トヨタ、ホンダ、レクサスなど。やっぱり富裕層が多いということでしょう。
ソノマは、ほとんど観光地化したナパに比べると、だいぶひなびた感じです。一軒のワイナリーで、5種類のワインを口に含む訳ですから、4・5軒も廻るともう何がなんだか分からなくなる。
それにワインのチャンポンは、酔いもよけいに回るみたいでした。
アレキサンダー谷を知ったのは収穫でしたが、一つの心残りはロシアンリバー谷に行けなかったこと。
この場所はあまり注目してなくて、通り過ぎたのですが、その後ソノマ街道脇のレストランでの昼食で、グラスで注文したロシアンリバーの赤、ピノ・ノワールが大変に美味しかったのです。
帰りの空港で、探しましたが、ロシアンリバーのものはどれもこれも高いものばかりで、買う気になれませんでした。ロシアンバレーは次回の目標になりました。
サクラメントは、カリフォルニアの州都。とても奇麗な町です。
まるで条里制のように、A〜Z、1〜30(?)と名のつく縦横道路のの四角形に区切られており、位置はつかみやすい。
でも、その道路が突如切れて、時には駐車場に突っ込んだりして面食らいます。
夜遅く着いて、ウロチョロしながら、L-ストリートの806にあるチャイニーズレストランを探しました。
翌日の朝、ピッツバークより飛んで来たS君をを空港でピックアップ。一緒に州庁舎を見に行きました。巨大な建物の前庭芝生の噴水のまわりでは、3組ほどの結婚式を終えたばかりのカップルが、記念撮影をああしたりこうしたりと、ポーズを変えながら飽きもせず繰り返しています。
庁舎内の約40近くもある各地方の展示や、シュワちゃんの執務室等を見てから外に出ると、もう1時間以上も経つのに、まだ撮影が続いていました。
「ええかげんにせんかい」とぼくがいうと、「何時間も続けるんですよ」とS君がいいました。
サクラメントからサンフランシスコへの移動の際、ルート80沿いの「アウトレット」に立ち寄りました。S君が奥方よりコーチのバッグを頼まれたというので。
ほんの20分ほどの予定が、なんと3時間になってしまいました。
最近では、日本の観光団も必ず立ち寄るのだそうです。
次々欲しいものがでてきて、おまけにジーンズはサイズ色とも潤沢、「リーバイス」などは日本の一本の値段で3・4本も買えてしまうのです。3本も買ってしまいました。それに「コーチ」のベルトも。サムソナイトのコンピュータバッグも。
「クラークス」ファンのぼくとしては、ついつい革靴も買い込んでしまった次第。
サンフランシスコでは、アルカトラス観光は「犯罪学をやるものとしては必見」、というS君に予約を頼んでいたのです。予想を超えて極めて面白かった。
最後の夕食は、フィッシャーマンワーフのレストランで取りました。
「マーケットプライス」表示のある、カニと伊勢エビを、初めて注文したのですが、サンフランシスコのカニなど、と馬鹿にしていたのは偏見だったと知ったのです。
翌日、S君の見送りを受け、サンフランシスコ空港を発ちました。彼の出迎え・見送りを受けたアメリカということになりました。