小学館『小学四年生』「マギーの山」紹介
山と渓谷社の季刊誌で、山の世界では最も高級誌とされている『岩と雪』に、登山と「神話」の連載を始め、その連載3回目の「槍ヶ岳からの黎明」が出てすぐの頃でした。
突然、小学館から電話がかかり、『小学四年生』という学習誌に、著作を掲載せさせてほしいという依頼でした。
その『槍ヶ岳からの黎明』についてにある、ピクソール女史の「山頂の灯火」のお話を、小学生向きにリライトして載せたいのだが、いいでしょうかということでした。
あれは、僕が作った話じゃなくて、あそこにも書いておいたように、外国の作家のオリジナルです。どうぞ載せて頂いて結構です、と返事しました。
でも、小学館からは、律儀にも何がしかの稿料が送られてきたように記憶しています。
それにしても、この『山頂の灯火』ほのぼのとして、なかなかいいお話ではあります。
文もカットも、素敵です。
末尾に載っていた、「山はだれのもの、生き方をくらべてみよう」という東京都成蹊小学校の先生の設問も、掲載しました。考え込んでしまうような内容ではないでしょうか。
小笠原功雄 | 2008/09/20 01:01 AM
私は、小学四年の時、リアルタイムでこの物語を読みました。今でもよく憶えています。三十年を経て、突然ふと検索してみてこちらで物語の背景と原典を知ることができ、うれしく思います。再会した物語の感動は変わっていません。