パリ経由ニースからリモネット


プラは空港.jpg プラハからパリのシャルル・ド・ゴール空港へは、2時間弱のフライト。プラハ空港は、すっかりリニューアルされたようでずいぶん奇麗になっていた。なんだかパリのシャルルドゴールに似ている。

シャルルドゴール空港.jpg
 シャルルドゴール空港では、1時間少しの時間待ちで、ニースへ飛ぶ。ニースまでは、1時間半ほどのフライトである。

 空港のEuropeCarで車を借りる。
 日本出発前に予約を入れておくのが普通である。値段などは指定できるが、車種などは指定できなくて、相手の言うままである。
 あてがわれた車は、ルノーのラグーナであった。珍しいことにオートマチックであった。走行距離は2000kmすこし。あんまり気に入らない。
 よく見るとボディーに大小3カ所のへこみ傷がある。
 直ぐ、換えてくれと文句を言った。その中国系の男は、後2台しか残っていないという。
BMW.jpg ぼくの経験では、レンターカーのスタッフで中国系というか東洋系は、極めてタフというか手強い。規則を盾に取って決して引くことがない。
 ここでも、ぼくの「傷物の車にフルインシュアランスを付けて貸すなどというような話は経験したこともないし、聞いたこともない」というぼくの不平に、平然と立ち向かって来た。
 信用できないから、次の車をチェックさせろという希望は、「我々は車を売っている訳ではない」という理由でかなえられず、キーを貰って次の車に向かった。
 それは、紺色のBMW328dであった。走行距離3000km。傷などは勿論なかった。これならまあ文句はない。
 
カールフール.jpg 高速に乗り、モナコで降りる。
 ニースのスーパーよりもモナコの王宮地下のカールフールのほうが品物が豊富である。
 ここで食料を仕入れることにした。シャンパン小瓶2、ゆでえび200g、貝柱200g、ステーキ肉500gなどを買い込んでいると、大分遅くなった。
 7時30分モナコから再び高速に乗る。まだ充分に日は高かった。
 ベンチミーリアで高速を降り、渓谷沿いの山道に入る。
 この道沿いには、断崖都市サオルジュやタンド(Tende)などの中世の村々が残っており、バロック街道とも言われる。
 ニースからは、「中世の村々が残るバロック街道(ロワイヤ渓谷)ツアー」などと銘打って、この道を辿る観光バスも出ている。9時間のコースで一人150Euro。6人バス貸し切りで600Euroという。
 最初、リグリア海岸より別荘地を求めてこの山道をさかのぼった時には、なんだか黒部峡谷に分け入ったような感じで興奮したものだった。
 しかし、この前のトリノ・オリンビック後、ずいぶん道がよくなったようだ。とはいえ下流半分だけなのではあるが。
 中間の辺りから国境のテンダトンネルの中間までは、フランス領が入り込んでいる。イタリア、フランス、イタリアと道路標識から民家のたたずまいまでがはっきりと変わるのが面白い。

夕暮れのリモネット.jpg 9時少し前に国境のテンダトンネルを通過。ようやく夕暮れが近づいた9時、リモネットのアパートに到着した。夕まぐれの雪景色の山々が美しかった。
 シャンパンで、無事到着を祝った。

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